トヨタ新型プリウスの試乗記

2015年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ50系新型プリウスに関する情報をできるだけ詳しく紹介していきます。

トヨタ・新型プリウス試乗 安全性能トヨタセーフティーセンスP、ITS Connectについて(2/10)

新しくなった4代目プリウスには、トヨタが考える安全性能が高水準で設定されています。
実際、今のトヨタの車の中で一番新しい機能が搭載されているのはプリウスになるそうです。


ではどんな新しい機能がついているのか、確認してみましょう。

f:id:prius_toyota:20160507142811j:plain

 

 

Toyota Safety Sense Pが標準装備、またはオプションで装備可能

プリウスに搭載されているToyota Safety Sense Pは、正面のエンブレムのところにミリ波レーダーが、バックミラーの後ろに単眼カメラが設置されています。

 

f:id:prius_toyota:20160507142856j:plain


↑ このトヨタのエンブレムのところにミリ波レーダーが入っています。

 

f:id:prius_toyota:20160507142952j:plain

↑ これはバックミラー後ろに設定されている単眼カメラです。

 

この二つを一緒に使って検知するセンサーを使って、

  • プリクラッシュシステム(衝突回避・万が一の衝突時の被害軽減)
  • レーンディパーチャーシステム(車線を越えて運転するとアラート音で警告)
  • オートマチックハイビーム(ヘッドランプのハイビームとロービームの自動切り替え)
  • レーダークルーズコントロール(先行車との距離を一定にした追従走行)

という、4つの機能が使えるようになります。

これが、SとEのグレードならオプションで、Aグレードなら標準で装備されています。

 

社用車などで選ばれる、つまり一般の購入者の人達にはあまり選ばれない下位モデルのEグレードでも、このToyota Safety Sense Pが付けられる、というのはありがたいですね。

 

試乗した際に、レーンディパーチャーシステムなどは試せるかと思ったのですが、試せるタイミングがなく、実際に警告音は聞くことができませんでしたが・・・。

 

ITS Connectって何??

セーフティーセンスPとは別の安全装備で、今回初めて目にしたITS Connectですが、国が進めているシステムだそうで、車側のセンサーの死角などに人や車がいる時に、信号や対向車線の車と情報のやりとりをして、危険を察知することができる、というものなんだそうです。

 

将来的にはたくさんの車や信号にセンサーが設置され、情報のやりとり・共有がしやすくなるようになっていく、ということですが、現実的には信号機ではまだお台場に2台の設置がされただけのようです。

 

4代目プリウスでは、Toyota Safety Senseを装備している場合にのみ、このITS Connectシステムを装備することが出来るのです。

(Toyota Safety Sense Pとは別に税込2万7千円必要。どのグレードでもオプション)

 

せっかくなのでこのシステムを入れておくか、少し様子を見ることにして次回の車を購入時にまた検討するか、このシステム自体がもっと変わっていくのか、まだまだ分かりにくいと思ったので、今後の動きに期待ですね。
とりあえず個人的にはもう少し様子見かな、と思い、見積もりには入れませんでした。

 

新しい?ブラインドスポットモニター機能

 他に面白いと思ったのが、Aグレードでなければついていませんが、ブラインドスポットモニター(略称・BSM)という機能があります。

これは、運転席からドアミラーでサイドやバックを見る時に、死角になっているエリアに車がいる場合に、サイドミラーの中に車がいるというマークが点滅して教えてくれる、という機能です。

f:id:prius_toyota:20160507143729j:plain

↑ ドアミラーの端のほうに車のアイコンがあるのが確認できます!
これでお知らせしてくれるんですね。

 

このブラインドスポットモニター機能は、以前からベンツやBMWのような外車にはあったものだそうで、意外と役に立つ機能なんだそうです。

ちなみに、Aグレードだけにしかついていない機能としては、他にインテリジェントクリアランスソナー(巻き込み警報機能)とシンプルインテリジェントパーキングアシストというものがあるそうです。

 

これらの3つの装備を付けたい場合にはAグレードを選ぶ以外には選択肢はない、ということになってしまいますね。

 

エアバックはグレードで差を付けない

車のグレードによってはエアバックの設定が多かったり少なかったりすることがあると思うのですが、4代目プリウスはグレードでエアバックの種類・数に差がありません。

 

f:id:prius_toyota:20160507144332j:plain

運転席と助手席のエアバックは当然だとして、それ以外の、運転席と助手席のシートの横から出るサイドエアバックと、後部座席に座っている人の頭を守るカーテンシールドエアバックが、どのグレードでも標準装備となっています。

エアバックは安全装備の基本だと思うので、これがグレードに差がなくついているのは、とても嬉しいことだと思います!

 

4代目プリウスの安全装備に関しては、レベルが基準以上だな、と感じました。
低いグレードになると安全装備がオプションでも装備できないという車も多い中で、Toyota Safety Sense Pは全グレードに付けることが出来る、ということからも、プリウスがレベルの高い車だ、ということを実感しました。

 

↓ 次の記事へ ↓

  

↓ 【ライターDの試乗レポート】 目次一覧 ↓

トヨタ・新型プリウス試乗 走りと乗り心地について(1/10)

トヨタ・新型プリウス試乗 安全性能トヨタセーフティーセンスP、ITS Connectについて(2/10)

トヨタ・新型プリウス試乗 スタイリッシュでシャープな外観デザイン(3/10)

トヨタ・新型プリウス試乗 意外にシンプルな内装インテリア(4/10)

トヨタ・新型プリウス試乗 前席後席の収納力はいかに?(5/10)

トヨタ・新型プリウス試乗 外から想像するより広い室内空間(6/10)

トヨタ・新型プリウス試乗 新しいハイブリッドシステムと燃費について(7/10)

トヨタ・新型プリウス試乗 4WD車が新設定!グレード間の違いなど(8/10)

トヨタ・新型プリウス試乗 見積りと値引き、地震による納期の遅れなど(9/10)

トヨタ・新型プリウス試乗 試乗を終えての総評(10/10)