トヨタ新型プリウスの試乗記

2015年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ50系新型プリウスに関する情報をできるだけ詳しく紹介していきます。

トヨタ・新型プリウス試乗 スタイリッシュでシャープな外観デザイン(3/10)

今回フルモデルチェンジした4代目のプリウスは、3代目プリウスから大きく形を変えたということで、車体は大きくなり、また重心も下がったんだそうです。
といっても、3代目を横に置いて実際に見比べるたわけではないので、4代目を見ての感想になりますが、スポーティーでカッコいいデザインだと思ったので、そのあたりをお伝えしたいと思います。

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シャープでカッコイイ、しかし意外と大きいボディ

ボディサイズが旧型に比べて大きくなっているときいても、あまり大きい感じがしない、というのが第一印象でした。

重心が下がって、正面から見ても大きいというよりも、シュッとした顔つきに見えますね。

ヘッドライトの内側に斜めにラインが入っていることによって、フロントマスクの印象を引き締めているように感じました。

ヘッドライトが斬新な新しいデザインになりました。

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吊り上がったデザインですが、中のランプは丸くて面白いデザインですね。

これが、ちょっと近未来的な顔を作っていると思います。

車体の大きさについては、実際に中に座ってやっと実感するのですが、外観からは大きいという印象よりも、シャープでカッコイイな、という印象の方が大きかったです。

 

この新型プリウスから新しいシャーシ設計になったということで、(TNGAという構造改革のシステムで作られた車第一号なのだそうです)、今までのプリウスを見ていた営業さんから見ても、かなりデザインが変わったんだそうです。

 

空力のことを考えて設計されているので、サイドから見ると空気が後ろに抜けていくように、流線形になっているのだというのがよく分かりました。

 

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横から見るとスポーツカーのようです! これだけでもカッコイイ!
トップから後ろに空気が抜けていくために、バックドアガラスを二分するという構造が必要なんだということも分かる気がしました。


空気の流れを考えることは、抵抗値を下げる一方で、運転している時の安定性にもつながっているそうです。
ルーフアンテナや、フロントバンパーなどで風の流れをスムーズにするように調整したり、テールランプの作りにつまみのような部分で、空気の渦を作って、車を左右から安定するように計算されているんだそうです。

 

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↑ これがテールランプのつまみ(?)のようなデザイン。

風をうまく受け流し、そして風をうまく利用して車が安定するようにデザインされているんですね。

 

タイヤサイズは2種類

グレードに関わらず、タイヤはツーリングセレクションかそうでないノーマルのものか、の2種類です。

 

↓ こちらはSツーリングセレクションのタイヤ&アルミホイール「17インチ」

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↓ こちらはノーマルのタイヤ&アルミホイール「15インチ」

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ツーリングセレクションは17インチのホイールに薄めのタイヤになっています。

通常のホイールは15インチで、タイヤの厚さは普通の厚みです。

アルミホイールのデザインも17インチと15インチの2種類だけなので、グレードによってホイールが違うということもありません。

シンプルで分かり易いですね。

 

個人的には、ツーリングセレクションの場合は、サイドから見るとタイヤのバランスと車体全体のバランスが合っているように感じました。

 

独特なリヤスタイル

プリウスのリヤスタイルで少し驚いたのは、リヤガラスが大きいということです。
普通のセダンタイプの車と比べるとバックドアが大きいので、おかげでラゲッジスペースへの開口部も広くて使いやすそうで、いいですね。

もちろんラゲッジスペース自体も大きいわけですが(ラゲッジスペースについては内装の記事で触れます)、バックドアが大きいことでガラスが大きいのも魅力的なデザインに一躍買っていると思います。

リヤガラス部分が大きいと室内が見えるんじゃないかと心配になりましたが、スモークガラスのような感じになっていて、外から見えにくい仕様になっていました。

 

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そしてラゲッジスペースのトノカバーも装備されていました。

 

ボディカラーは9種類

今回4代目プリウスにフルモデルチェンジとなり、ボディカラーが旧型より増えました。
レモンイエローのような「サーモテクトライムグリーン」と、「エモーショナルレッド」という赤、そして「スティールブロンドメタリック」という色が今回新しくラインナップされた色だそうです。

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↑ この「サーモテクトライムグリーン」は完全に蛍光色ですね。

自然界にはない色だと思うので、絶対に目を引くと思いますが、夜間でも目立ちますよ、とのこと。確かに!

展示されている車を見ると、あまりに眩しくてインパクト大です。

しかし街中では最近レモンイエローのスポーツウェアやリュックを良く見かけるので、車としてこの色もアリなのかな、と思ったりもしました。

そして「エモーショナルレッド」は、3代目の時も「赤」はあったらしいですが、もう少し朱色が加わったような赤っぽい赤だったようで、新しく「赤」を開発し直したんだそうです。

 

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確かにスポーツカーらしい鮮やかな赤ですね! 色自体がカッコイイです。
しかしこの「エモーショナルレッド」は、ツーリングセレクション以外は選べない色なので、注意が必要ですね。

また、「スティールブロンドメタリック」は残念ながら実際の車を見ることができなかったので、ミニカーで色を見せてもらいました(笑)。

 

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↑ 左側がシルバーメタリック、右側がスティールブロンドメタリックです。

「スティールブロンドメタリック」というのはどんな色か?と営業さんに説明を聞いてみると、光の辺り具合で色合いが変わるベージュが入ったシルバー、という説明をいただきました。

ブロンドという名前が入っているので赤味も入っていますが、スティール、つまりすこし落ち着いたシルバーだそうです。

 

見る角度によっては、少しピンクがかって見えたり、またはベージュっぽい黄色いシルバーに見えたりする、ということでした。
シルバーや白がプリウスでは人気色だったことから、こういう色がさらに新色として増えたのかもしれませんね。

 

ハイブリッド車がゆえにできるだけ空気抵抗を無くしたいという考えから、この流線形の外観デザインに繋がっているんだと思った一方で、純粋にスマートでカッコイイ車だと感じました。
4代目プリウス自体は、大きさを感じさせないスタイリッシュな外観になっていると思います。

 

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