トヨタ・新型プリウス試乗 燃費はどのくらい?低燃費を実現した理由について(6/10)
新型プリウスはエクステリアにも大幅な改良があり、先代モデルから一気に雰囲気が変わりました。
「プリウス = 燃費」というイメージもあることから、やはりモデルチェンジを経て燃費がどのくらい変わったのかも気になります。
そんな新型プリウスですが、JC08モード燃費にして40.8km/l
更なる進化を遂げたことが分かるのではないでしょうか。
(TOYOTA公式サイトより)
現在、日本国内で販売されている車の中で一番燃費の良いのはトヨタのアクアとなっています。
アクアのJC08モードは37.0km/になりますから、新型プリウスは3.0km/lほど上回ることになります。
先代モデルのプリウスの燃費が32.6km/lでしたので、こちらと比較すると7.4km/lの低燃費化を実現しました。
どれだけの燃費節約が期待出来るか?先代モデルと比較
先代モデルと比較して、燃費面で大幅な進化を遂げた新型プリウス。
JC08モードで7.4km/ほどの差があるとなっても、具体的にはどれだけの違いがあるかは分からないのではないでしょうか?
ガソリン代についてもどれだけ変わるのかなど・・・大きなポイントになるかと思います。
1000km走行したことを考え、ガソリンを1リットル単価115円にて計算してみると・・・
【先代プリウス】
1000km÷32.6km/l(JC08モード)×115=約3,528円
【新型プリウス】
1000km÷40.8km/l(JC08モード)×115=約2,819円
約740円の違いが出てくることが分かります。
現在はガソリンの単価が低い状態にありますが、今後の状況については定かではありません。
ガソリン代が高騰した場合にはまた大きな違いが出てくることでしょう。
そう考えれば長年維持するにあたっては、燃費を節約出来ると考えて良いかと思います。
新型プリウスが更なる低燃費を実現出来た理由は?
まず、低燃費化実現の理由の1つが「リチウムイオン電池」を採用していることにあります。
先代プリウスではニッケル水素電池が採用されていたことからの変更となります。
(TOYOTA公式サイトより)
なお、リチウムイオン電池はホンダのハイブリッドカー・フィット3にも使われています。
リチウムイオン電池のメリットですが、まずは寿命が長いことや容量が大きいことが挙げられます。
ニッケル水素電池と比較すると電池の重量面でも差が出て来ます。
そのことによって車両重量をおさえることも可能となり、燃費の面の向上という形に繋がったのです。
他に理由として挙げられるのが「パワーコントロールユニット」にあります。
そのユニットに使う素材を今回の新型プリウスにて変更をしています。
(TOYOTA公式サイトより)
パワーコントロールユニットについて説明すると・・・?
大きな特徴ですが、モーターを駆動させるための出力を制御する機能があります。
エンジンスタートやストップを制御する他、モーターの回転数も制御する働きもあります。
パワーコントロールユニットの作動することで
「EV走行 → ハイブリッド走行」
がスムーズに切り替わるのです。
その素材を新型プリウスから「Sicパワー半導体」に変更、この素材を使用するだけで、燃費が10%ダウンすると言うものです。
試乗の際の平均燃費はどのくらい?
試乗コースはあまり距離もないので、参考にはならないかも知れません。
ノーマルモードで走行しましたが、25km/に届かない数字でした。
やはりある程度走行距離を伸ばさないと、目に見える燃費の良さにはつながらないのかもしれませんね。
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